インクルーシブ・サイトー陶表現の現在
5/11/2022
5月27日から千葉市美術館にて開催されるグループ展、
「インクルーシブ・サイト-陶表現の現在」に参加いたします。
本展は、千葉市美術館にて開催中の「生誕100年 清水久兵衛/六兵衛 」展の関連企画展示となります。
土を素材として扱い制作している4名の作家による展示です。
会場のさや堂ホールは、旧銀行の建物を美術館内にそのまま内蔵している空間です。
歴史と時間を孕んだ空間で展示させていただけることはとても貴重な体験ですし、とても嬉しいです。
作品の意味合いにも大きく影響しています。
お時間がございましたらぜひ足をお運びください。
よろしくお願いいたします。
*展示期間中には、イベントも予定されています。
私は6月25日のアーティスト・トークに参加する予定です。
詳細は、千葉市美術館HPにてご確認ください。
https://www.ccma-net.jp/learn/events/related/2022-0625/
インクルーシブ・サイト-陶表現の現在
会期|2022年5月27日(金)-7月3日(日)
休館日|6月6日(月)
開館時間|10:00-18:00 (金・土は20:00まで)
観覧料|無料
会場|千葉市美術館 1Fさや堂ホール
展示作家|藤原彩人、北林加奈子、桑名紗衣子、土屋裕介
主催|千葉市美術館
企画協力|藤原彩人
※同美術館にて同時開催中の企画展「生誕100年 清水久兵衛/六兵衛 」の入場は有料となっております。
上記にもありますが、関連する内容の展示となっておりますので、よろしければ併せてご覧ください。
https://www.ccma-net.jp/exhibitions/special/22-5-27-7-3/
公式HPより
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彫刻と空間の関係を重視した清水九兵衞(1922−2006)が、作品のタイトルに繰り返し使用した「アフィニティ」。「親和」を意味するこの言葉は、現代においてどのような意義を持ちうるのでしょうか。陶を主な表現手段とし、千葉県をはじめ関東圏で活躍する現代アーティスト4名による「インクルーシブ・サイト―陶表現の現在」展は、清水が彫刻家として問い続けた問題を引き継ぎ、その可能性を検証することを目的に企画されました。
千葉市美術館の1階に位置するさや堂ホールは、1927(昭和2)年に川崎銀行千葉支店として建てられ、現在は市の有形文化財に指定されています。建築家の大谷幸夫(1924−2013)は、美術館の建設にあたり、この歴史的建造物を美術館の中核に内蔵する「鞘堂方式」を採用しました。このことから美術館の歩みだけでなく、さや堂ホールは千葉市という都市が重ねた歴史を建物の内部に留めています。
本展では、そのような入れ子状の場であるさや堂ホールを会場に、彫刻家の藤原彩人を企画協力者に迎え、清水の造形思考と空間への新たな解釈を試みます。彫刻と陶芸の境界領域で、比類のない造形を生み出す藤原、陶の素材と技法を通じ、記憶上の場所や記憶の在り方を具象化する桑名紗衣子、断片としての人物像を配置し、空間をつなぎ合わせる土屋裕介、陶に糸や木といった異素材を組み合わせ、かたちの普遍性を探る北林加奈子。4名のアーティストによる作品は、土から造形される彫刻が、外部の環境と決して切り離すことができない事実を私たちに気づかせ、多様な陶表現の現在のありようを指し示すことでしょう。
嘔吐学vol.2 "greenery efficacy"
4/9/2021
展示のお知らせです。
川田龍さんとの二人展「嘔吐学vol.2 greenery efficacy」を開催いたします。
本展は吉野俊太郎さんによる企画「嘔吐学」シリーズの第二弾となります。
嘔吐学については、下に掲載している吉野くんのテキストに詳細がありますが、
今回は吉野くんからのお題として、緑の光があるという条件つきの空間での展示になります。
ぜひご覧いただけたら嬉しいです。
嘔吐学vol.2「greenery efficacy」
4/16(金)-4/25(日)
13:00-19:00
入場無料
会期中無休
会場:WALLA
東京都小平市仲町615-29 →google map
walla.jp
[企画]吉野俊太郎
[会場内テキスト]伊藤亜紗
[DMデザイン]カワイハルナ
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「嘔吐学」とは、二人展の連続企画です。本企画ではそれぞれお声がけする二名に、制約付きの展示空間における二人展に挑んでいただきます。
「嘔吐学」というタイトルは、展示者や展示物ではないものから展示自体が干渉されていく様子を不快なもの=ノイズ Noiseとして捉えたところから発展し、決定しました。Noiseとは一説では、古ギリシャ語のNausia(船の-病)などの「船酔い」を意味する言葉が由来であると考えられており、現在の「吐き気」の英表現 Nauseaへとも関係する言葉です。
サルトルは著作『嘔吐(La Nausées)』の中で、主人公ロカンタンのあらゆるものへの吐き気の苦悩を描写しますが、これは個の唯我を脅かす客体の存在に、無限に嫌悪感を抱き、嘔吐として表現してしまうという話にも解釈できるだろうと考え、本展示における展示者や展示物などにとっても同様に、ある「吐き気」を抱き続けながらの展示体験になるだろうと推測しています。
一年前の前回は「作品のある展示室に入れない」という制約のもと開催しましたが、今回第二回では「緑色の光がある」という条件下で、川田龍と北林加奈子の二名の美術家に二人展を展開していただきます。展示者の意図しない光線は、展覧会そのものの印象に影響を及ぼしてしまい、そればかりか作品そのものの意味すらも変容させてしまう危険を孕んでいます。しかもこの作家たちにとって光とは、コンセプトにおいても作品演出においても極めて重要な役割を持つ要素です。光という逃れようもない制約空間で、果たして展示とはどのように生成され得るのか、ぜひ多くの方に観測いただければと思います。
(吉野俊太郎)
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WALLAは、大石一貴、大野陽生、前田春日美、吉野俊太郎の4名によって、2019年の夏に東京都小平市で始動したスペースです。二階建ての一軒家で、普段は共同運営する4人が二階をそれぞれのアトリエとして使用するほか、一階のギャラリースペースを使用しての展覧会やイベントなどを不定期に企画開催しています。WALLAとは「がや」や「賑やかし」など、いわゆる「エキストラ(=その他大勢)」的な効果のことを意味し、アーティスト・コレクティブのような芸術家集団としての団体名ではなく、主義主張を一にしない、あくまでも共有された場所のみを指す言葉として名付けられました。作品制作に一人集中できる環境を求める者もいれば、一つのグループを持つことで自身の制作へのモチベーションを維持できる者もいる。はたまた作品の制作よりも企画の制作に関心のある者もいる。そうしたバラバラの欲望を達成できる場として共有されています。(WALLA公式サイトより)
OIL by 美術手帖
9/30/2020
撮影:加藤健
こんにちは。
先月開催いたしました個展「感応と交信」にお越しいただいたみなさま、
またご協力いただいたみなさま、ありがとうございました。
作品を通して、誰かとつながるというのは本当に嬉しいことです。
自分自身の成長につながることもたくさんありました。
いつもいつも、この繰り返しなのですが、
ひとつ、課題をクリアできたと思うとまた新たな課題が出てきます。
少しづつ進化していきたいです。
これからもよろしくお願いいたします。
また、この度”OIL by 美術手帖”にて作品をご購入いただけるようになりました。
「感応と交信」で展示した作品を中心に、掲載されております。
ぜひ、お時間のある時にゆっくりご覧ください。
OIL by 美術手帖:oil.bijutsutecho.com/
北林加奈子ページ:oil.bijutsutecho.com/artist/1142
個展 ”感応と交信"
8/18/2020
9月1日より、MARUEIDO JAPANにて個展を開催いたします。
本展示は4月に開催を予定していたものですが、
新型コロナウイルスの影響で延期しておりました。
まだまだ今現在もコロナの影響下、渦中にいることは変わりないのですが
今ご覧いただくことにも意味があるのでは?との思いもあり
感染対策をしながら、開催することにいたしました。
ぜひ、ご覧いただけたら嬉しいです。
それと同時に、どうかご無理のないよう、何よりご自身の体調を優先していただけますよう、
よろしくお願いいたします。
*安心、安全にご覧いただくために本展は原則アポイントメント制をとっております。
お越しいただく際には電話、メール、Peatixで事前のご予約をお願いいたします。
Peatix:https://kitabayashi-kanako-s-and-i.peatix.com
E-mail:info@marueidojapan.com
電話:03-5797-7040 (11:00-18:00 日月祝を除く)
感応と交信
9/1 tue.ー19 sat.
MARUEIDO JAPAN
〒107-0052
東京都港区赤坂2-23-1
アークヒルズフロントタワー 1F
営業時間:12:00 - 17:00
休廊日:日曜日 月曜日 祝日
website http://marueidojapan.com/
Statement
ひんやりした空気の中窓辺に座っていると、
日差しが当たって、身体の片側だけがほのかにあたたかい。
明るい光が身体の深部までじんわり届いて、
そのわずかな刺激に気づき、ぴりぴりと反応している感覚がある。
微量の電気のようなものが常に体の中に流れているというのは、これのことだろうか。
目では見えない身体の奥の方に、自分のたしかな存在を感じるようでもある。
薄い布に包まれるように、私たちの存在は皮膚という膜に囲われている。
その皮膜ごしに、世界とのさまざまな交信をして、
自分の内側を意識したり、外側を意識したりする。
私たちが共有しているこの世界を、その手触りを、一つ一つ確かめる。
誰かの体に触れ、体のあたたかさを感じ、別の“内側”がその奥にあることを確かめる。
Web Magazine " Neocha"
12/4/2019
中国のウェブマガジン"Neocha"に、記事を掲載していただいております。
執筆はYangyu Zhangさんです。
ぜひ、ご覧ください。
http://neocha.com/magazine/flowers-from-clay/
AGAIN-ST 第9回展 「BREAK/BREAKER シュート彫刻のありか」
11/20/2019
11月25日より開催されるAGAIN-ST企画の展示に参加させていただきます。
ぜひ、お時間ございましたらご高覧くださいませ。
テキスト/
・プロレス用語に「シュート」というものがある。彫刻にも「シュート」はあるだろうか。
・プロレスにおいては、事前の打ち合わせにはない試合の展開をシュートと呼ぶ。そこに至る理由は様々だが、相手の体を気遣うことのない危険な技が繰り出されることも少なくない。真剣勝負を神聖視する立場は、しばしばシュートを賛美する。
・彫刻にシュートがあるとするなら、それはどのようなものだろうか。事前の打ち合わせを、業界の慣習と読み替えるならば、彫刻らしい身振りを捨て去り、限りなく余計な要素を削ぎ落していったシンプルな造形がそれに該当するかもしれない。また、対戦相手を彫刻の素材に置き換えるならば、作品の完成度を顧みずに危険度の高い技を素材にぶつける行為も当てはまるだろう。あるいは、事前の想定を逸脱していくような、制作のあり方をも含めることができるかもしれない。
・彫刻におけるシュートを考えることは、彫刻における慣習や、安全な技のやりとりや、想定内の制作を相対化することにつながるだろう。誰も聞いたことのない「シュート彫刻」なる造語を提示することで、我々が考えてみたいのはそういう問題である。
AGAIN-ST(アゲインスト)/
彫刻を表現のベースとする作家、彫刻を専門領域とする批評家、美術の現場に携わるデザイナーで企画された活動。展覧会と、その会期中に行うトークライブを主な手法として、彫刻についての問題提起を続けている。メンバーである作家全員が美術系大学の教員でもあることから、会場は大学の展示スペースを使用し、毎回テーマ設定を変え、テーマに合わせてゲスト作家、批評家を招聘して展覧会を開催している。メンバーは石崎尚、小山麻子、冨井大裕、深井聡一郎、藤原彩人、保井智貴。
(webより転載)
AGAIN-ST 第9回展 「BREAK/BREAKER シュート彫刻のありか」
11/25 mon.ー12/7 sat. 10:00ー19:00(日曜休)
武蔵野美術大学 鷹の台キャンパス 2号館 309・310 教室
トークライブ
12/7 sat.18:00ー19:30
武蔵野美術大学 鷹の台キャンパス2号館 309・310 教室
website https://again-st-blog.tumblr.com/
北林 加奈子/ KITABAYASHI Kanako
牛膓 達夫/ GOCHO Tatsuo
タムラ サトル/ TAMURA Satoru
早田 憲康/ SODA Noriyasu
林 卓行/ HAYASHI Takayuki
吉田 哲也/ YOSHIDA Tetsuya
石崎 尚/ ISHIZAKI Takashi
冨井 大裕/ TOMII Motohiro
深井 聡一郎/ FUKAI Souichirou
藤原 彩人/ FUJIWARA Ayato
保井 智貴/ YASUI Tomotaka
・西武国分寺線「鷹の台」駅下車徒歩18 分
・国分寺駅北口徒歩3 分、西武バス「武蔵野美術大学」行き
または「小平営業所」行きに乗車、「武蔵野美術大学正門」
下車(バス所要時間: 約20 分)
・立川駅北口(5 番乗り場)より立川バス「武蔵野美術大学」行きに乗車、「武蔵野美術大学」下車(バス所要時間:約25 分)
武蔵野美術大学鷹の台キャンパス
〒187- 8505 東京都小平市小川町1- 736
お問い合わせ
tel:042- 342- 6055(彫刻学科研究室)
mail:tomiimotohiro@musabi.ac.jp
企画
AGAIN-ST
石崎尚
冨井大裕
深井聡一郎
藤原彩人
保井智貴
デザイン・小山麻子
協力
武蔵野美術大学彫刻学科研究室 / 藍画廊 /MA2 gallery / YUMIKO CHIBA ASSOCIATES /nap gallery / テヅカヤマギャラリー
吉田作品撮影:山本糾
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